よく噛めてキレイ。長持ちで、料金も高すぎない。そんな正しいインプラント治療を受けてほしい～設計治療®に込めた想い～

「設計治療®」とは、正確性と安全性の高いインプラント治療のことです。この用語は、アイデンタルクリニックの山田院長が商標を取得しています。

この記事では、正しい治療法を広めたいとの想いで設計治療®を提唱する、山田院長へのインタビューをお届けします。

歯科医師の多くが埋入位置の重要性を理解できていない

―日本で行われているインプラント治療に欠けているものは？

まず、日本では現在でも多くの歯科医がインプラントの埋入位置の重要性を理解していない、という事実に気付きました。

例えば、家を建てるときに、設計図なしにいきなり工事を始めることはないでしょう。

しかし、インプラント治療ではなぜか、事前の設計なしに重要な基礎となるインプラントを埋めることが、当然のように行なわれています。インプラントの埋入位置を、自分の経験頼りの勘で決めてしまう歯科医師が少なくないのです。

特に個人で開業している小規模なクリニックでは、大学病院の口腔外科から医師を呼び、インプラント埋入のみを依頼するケースがあります。しかし、最終的な被せ物のことを想定して埋入位置を考えてくれる医師は少なく、極めて稀な存在です。

理想的ではない位置にインプラントを埋入されると、その後の治療を引き継ぐ歯科医師はもちろん、最終的にはインプラントを使用する患者様にとって困った事態になりかねません。

このような無計画な治療は、どのような建物が建つのかを知らないまま、とりあえず基礎を打ち込んで建築を進めるような無理のある行為なのです。

この違和感には、歯科大学に入る前に早稲田大学の建築学科を出ている、私の経験があるからこそ気付けたのかもしれません。

実際、インプラント治療の世界的権威とされるスイス・ベルン大学のダニエル・ブーザー（Daniel Buser）教授が開く講座内容に、「適切でない位置に埋入した症例への対処法」がありました。このような講座が開かれるということは、世界的に見ても理想の位置にインプラントを埋入できていないことの証明だと感じたのです。

―インプラントが正しい位置に埋入できないとどうなる？

せっかく埋入したインプラントが長持ちしないことが、最も懸念される問題です。

インプラントの正しい位置を決めるためには、医師が解剖学的に人体の構造を熟知していなければなりません。

例えば、インプラントを完全に骨の中に埋入したため問題ないと歯科医師が思っていても、頬側の骨が薄い場合は次第に骨吸収を起こし、そこからインプラント周囲炎が発生します。最悪の場合、インプラントが抜け落ちてしまうこともあるのです。スキルや経験が不足した歯科医師によるインプラント治療では、これらのリスクが大きくなります。

インプラントの寿命を延ばすためには術後のケアやメンテナンスも重要ですが、そもそも埋入位置が適切であれば、長持ちする可能性があります。

また、インプラントを入れるべき位置は、患者様によって異なります。歯を失ってからの期間や噛み合う歯との関係など、口腔内の様子は一人ひとり違うため、最適な位置・深さ・角度もそれぞれ違うのです。

インプラントを少しでも長く維持できるよう、最終的な被せ物の大きさや形状まで事前に設計したうえで、患者様ごとに最適な位置を決める必要があります。

埋入位置がおかしく、長持ちしないインプラント治療ではなく、正しい方法を広めていきたいとの想いから「設計治療®」は誕生しました。

―「設計治療®」を行なうことでより正確な位置に埋入できるのはなぜ？

「設計治療®」では、コンピュータが取得したデータをもとに、理想のインプラント埋入位置を導き出します。歯と骨の方向はそれぞれ異なるため、双方に不具合の出ない適切な位置は本当にピンポイントしかありません。

そして、コンピュータシミュレーション技術を用いて、医師がインプラントの埋入位置を設計します。コンピュータを使用したとしても、細かい落とし穴が存在するため、医師の経験値も必要不可欠です。

なかには、コンピュータに頼らず、自身の腕と経験から位置を決める医師もいますが、より安全性の高い治療を患者様に提供するためにはリスクが大きすぎるでしょう。

当院では、平均的な歯科医が約5,000年をかけて積み上げられる実績を、約15年で積み上げてきました。その治療経験値と、コンピュータシミュレーション技術をかけ合わせた「設計治療®」だからこそ、適切な位置にインプラントを埋入できるのです。

設計治療®で患者様の不安に寄り添いたい

―「設計治療®」とはどのような治療法？

設計治療®の基礎となるのは、一般的に「ガイディッドサージェリー」などと呼ばれる、コンピュータシミュレーションを用いた治療法です。

ガイディッドサージェリーでは、歯科用CTと口腔内スキャナで撮影した三次元データを合成し、インプラントの埋入位置を術前にシミュレーションします。コンピュータ技術を活用し、インプラントの埋入位置を細かく設計できるのです。

これにより手術時には、患者様一人ひとりに合わせて作製した専用のガイドに沿って、事前に決めた位置へと正確に埋入できるようになります。さらに、手術の安全性を保てる、手術時間を短縮できるなど、多くのメリットがあります。

しかし、このような治療法を採用している医院はまだ少数で、重要性が認知されていません。

「設計治療®」は、ガイディッドサージェリーの治療法に私の治療思想を加えて、患者様にも伝わりやすい名称を付けたものです。商標を取得したのは、日本のインプラント治療の現状に警鐘を鳴らそうという意味をこめています。

―ガイディッドサージェリーとの違いは？

インプラントの位置だけでなく、患者様との関係性も最適に設計するのがガイディッドサージェリーとの違いであり、設計治療®の大きな特徴です。

インプラント治療を検討する患者様の多くは、不安な気持ちを抱えています。これまで経験したことのない外科手術への恐怖や、保険適用外の治療に対する金銭面への不安が大きい方もいるでしょう。

これらの不安を事前のコミュニケーションで汲み取り、寄り添えるかどうかは、患者様の満足度に大きく影響します。

仮に、まったく同じ治療をした医師が2人いたとします。技術力は同じだとしても、患者様とのコミュニケーションの取り方次第では、まったく違う結果になることが考えられます。極端なことを言えば、一方は患者様に感謝され、一方はコミュニケーション面の不満感を引き起こしてしまう可能性があるのです。

実際に、医師とのコミュニケーション面での不安から、当院へ来られる患者様は少なくありません。

当院では、術前にしっかりコミュニケーションの時間を設け、患者様の悩みや不安に寄り添うことを特に重要視しています。設計治療®では、患者様とのコミュニケーションも重要な治療の一部だと考えているためです。

患者様の笑顔のために。価格を抑えた理想的な治療を提供します

―アイデンタルクリニックでインプラント治療を受けるメリットは？

当院では、使用するインプラントの質、医師の技術、治療費のすべてで患者様に満足いただけると自負しています。

当院では、世界トップのシェアを誇るスイスのストローマン社製やノーベル・バイオケア社製などのいくつかのメーカーから、患者様に合うものを採用しています。医師の技術力は、先ほど述べた、豊富な治療経験に裏付けられるでしょう。治療費は、もともと価格破壊から始めたこともあり、他院の相場よりも低く設定しています。

価格を抑えるのは、何より患者様の笑顔のためです。

歯が欠損した際の治療法には3通りがありますが、そのなかでインプラントだけが保険適用外であり、高額な治療です。しかし、保険でできる治療法（入れ歯とブリッジ）では、残された周囲の歯に負担がかかるため、理想的ではありません。

インプラントは理想的な治療法でありながら、高額な治療費が最大のデメリットでした。その価格破壊を始めたのが、2005年です。

―今後、アイデンタルクリニックが目指すインプラント治療とは？

口腔内スキャナは、口のなかに入るほどの小さなカメラで撮影したデータを、コンピュータ上で立体的に再現できる装置です。歯に触れることなく撮影できるため、患者様の負担も最小限で済みます。

現状では、失った歯の機能を取り戻すにはインプラントが最適な方法です。しかし、事前の設計の重要性を認識している歯科医師は、残念ながら多くありません。

また、本来であればインプラント手術以前の抜歯の段階から、インプラント治療は始まっているはずです。例えば、骨の目減りを最小限に抑えるための処置など、術前にできることはあります。

けれども、保険適用されていないなどの理由から、実際に行なっている歯科は多くないでしょう。歯科医師の意識を高めることはもちろん、患者様のほうから設計治療®を希望するようになるくらい正しい治療法が普及すれば、うれしく思います。

まとめ

インプラントは、残された周囲の歯に負担をかけずに失った歯の役割を果たせる、唯一の方法です。しかし、インプラントを長持ちさせるうえで重要な埋入位置への意識を、高く持っている歯科医師は多くありません。

アイデンタルクリニックでは、コンピュータシミュレーションを活用したガイディッドサージェリーをベースに、患者様とのコミュニケーションを重要視した「設計治療®」を商標登録し、実行しています。

高品質の材料と豊富な経験に裏付けられた高い技術で、価格面でもご満足いただけるインプラント治療を提供しますので、ぜひご相談ください。